R巾木
そもそも巾木(幅木)とは、壁の下部に設置して床と壁との取り合いでできる隙間を隠す化粧材で、清掃する際の壁の傷防止や濡れ防止(主に住宅の居住スペース、廊下など)や、台車、カートなどから壁を保護する(主に商業施設、病院、工場など)といった役目も持っています。
材質も住宅の居住スペースに使用される木製のものから、商業施設や共同住宅の共用廊下などに使用される石材や樹脂、工場などでは耐薬品性や強度の関係からコンクリートや金属製など、使用される場所や用途に応じてさまざまな巾木があります。
壁と床の隅はホコリやチリが溜まりやすくなっています。巾木そのものの大きさやデザインはさまざまですが、巾木の形状がフラットなものであれば、巾木が設置してある部分にはホコリやチリが溜まりやすいのは同じです。
特に厳しい衛生管理が要求される食品工場などでは、巾木に曲線(R)をつけてホコリやチリが溜まりにくく、また、清掃が容易にできるようにしており、HACCPにおいても壁と床面の境界にはRをつけることが推奨されています。また最近では食品工場に限らず、さまざまな業種の工場や厨房、病院などで採用されています。
壁と床の隅にRをつける方法としては、床や壁の左官工事で型を使ってRをつけたり、塗り床の際に下地材でRをつける、シート床の場合は隅に金物を置いて床シートを巻き上げてRをつけたり、あるいは全溶接した金属プレートの床の場合は全溶接した床プレートを曲げて敷設するなどといった方法がありますが、これらの方法はいずれも大掛かりな床工事を伴いますので、新築や比較的大規模な改築時に設置するといったことになります。
サンワイズでは、既存の壁、床へ簡単に後施工が出来る、便利な曲線形状のR巾木を多数揃えています。耐久性に優れ、現場での切断も容易なアルミR巾木をはじめ、比較的安価な樹脂R巾木、
耐薬品性に優れたステンレスR巾木など、設置する工場での使用環境に応じてお選びいただけます。
また、入隅・出隅・端部キャップなどの役物も豊富に揃っています。